・今の職場環境って当たり前?
・今の職場が好きになれない
・今の職場で働くのがつらい…
何の不満なく働ける職場なんて無いと分かっていても、できれば毎日をストレスなく働きたいですよね。
「今の職場がつらいのは自分に問題があるから?」そんな疑問を抱えつつ働いている人も多いはず。
実は膨大な研究により、その人の性格に関係なく逃げるべき職場の特徴が明らかになっているんです。
今回は書籍「科学的な適職」を参考に、あなたの幸せを破壊する職場の特徴ワースト8を紹介します。
「科学的な適職」
著者はメンタリストDaiGoさんの尊敬する人としても名前の挙がる鈴木/祐さん。
鈴木さんは10万本の科学論文の読破と600人を超える海外の学者や専門医へのインタビューを重ねるなど、ヘルスケアや生産性向上を主なテーマにサイエンスライターとして活動中。
本記事で紹介する内容以外にも参考となる情報が盛り沢山なので、詳しく知りたい人はぜひご覧ください。
ちなみに「科学的な適職」はKindle版でも税込1,386円なので、月額980円で他の本も読み放題になるKindle Unlimited
初月無料なので30日以内に解約すれば、実質タダで読めることに…。
この記事を読めば、あなたの職場が今すぐ逃げるべき環境なのか分かるはず。
本人も気付かないうちに無理して働いてる人の助けになれば、と思いこの記事を書きました。
あなた自身を守るためにも、ぜひ最後までご覧くださいね。
【ストレス・ランキング】あなたの幸せを破壊する職場ワースト8
さっそくですが、結果は次の通り。
- ワークライフバランスの崩壊
- 雇用が不安定
- 長時間労働
- シフト制の勤務体系
- 仕事に裁量がない
- 周りのサポートがない
- 組織内に不公平が多い
- 長時間通勤
上にいけばいくほど、満たす数が多ければ多いほど、あなたの幸せを破壊することに…。
どれも「そりゃそうだよね」と思う内容ばかりかもしれませんが、大事なのは「各項目がどれほどの悪影響をあなたに与えるか」知ることです。
なんとなく感じていた不満が実は、ジワジワあなたを苦しめているかもしれません。
順番に説明するので、ぜひゆっくりご覧ください。
第1位:ワークライフバランスの崩壊
ワークライフバランスが大事なのは誰もが認めることでしょう。
ここで大事なのはその「度合い」です。
プライベートで仕事のことを「考えただけ」で悪影響
なんと休みの日に「そういえばあの件は…」と思い出すだけで身体はストレスを感じているとのこと。
本人も気付けないので、かなり恐ろしい問題です。
イギリスで行われた研究によると、
- 休日や退社後に少しでも仕事のことを考えるとストレスレベルが上がる
- 仕事について考えて受けたストレスは運動やマッサージで解消できない
- ほとんど人がストレス反応が出ていても「ストレスを感じていない」と回答した
など「休日に仕事を持ち込まない」一択となる結果が出ています。
- 休日に上司が普通に連絡してくる
- 休日の仕事は当たり前
など、社風として「仕事とプライベートの境界があいまいな会社」からはいますぐ逃げましょう。
第2位:雇用が不安定
誰でもいつクビになるか分からない環境で働くのは嫌ですよね。
これまでは終身雇用を掲げる大企業が人気でしたが、そんな大企業もいつ潰れるか分からない時代に…。
起業家や会社に所属しないフリーランスが増えるなど、働き方の多様性がどんどん広がっています。
これまでは「安定=大企業で働く」だった価値観も変わり、もはや1人1人が自分なりに「安定とは?」を考えないといけません。
筆者が考える安定の最適解は「どこでも働けるスキルを身につける」です。
- たとえ勤務先が倒産しても転職先に困らない
- その気になればフリーランスとしてやっていける
そんなスキルを身につけるのが、これからの時代の「安定」だと筆者は考えます。
今のうちから準備を始めましょう。
第3位:長時間労働
長時間労働が身体に悪いのは疑いようがありません。
週41時間以上の労働で健康リスクが上がる
労働時間と健康リスクの関係は次の通り。
- 週に40時間までの労働はとくに問題なし
- 週に41〜48時間になると脳卒中のリスクが10%アップ
- 週の労働が50時間超えると脳卒中のリスクが33%、心臓に関わる病気が13%、糖尿病が30%アップ
労働時間と健康リスクの関係は世界中で似た傾向になっているとのこと。
週40時間を超えると身体に悪影響を与えはじめ、55時間を超えると確実にあなたの身体を壊します。
第4位:シフト制の勤務体系
もともと人間の身体は日の出に合わせて起床し、日の入りとともに睡眠を促すホルモンが分泌されて眠りにつくよう設計されています。
いわゆる「体内時計」と呼ばれるリズムですね。
体内時計のリズムが崩れると
- 糖尿病の発症リスク増加
- コレステロールや血圧が激増
- 脳機能の低下
- メンタルが不安定に
など心身ともに健康面でいろんな不調が起こりやすくなります。
ただシフト制の仕事は社会インフラを支える仕事に多いのもまた事実です。
シフト制だからと言って悪者扱いすべきではありませんが、人体にダメージを与えることは考慮したうえで選択しましょう。
第5位:仕事に裁量がない
たとえルーティンワークだったとしても、自分なりに工夫できると仕事の満足度は上がるもの。
ただ創意工夫がまったく許されない環境はそれだけで最悪です。
決められたことを決められた通りにやる作業は機械に任せれば十分なはず。
今後ますますIT化が進むのは明らかなので、一切の自由が許されない職場からは今すぐ逃げましょう。
また、そのほかにも
- 仕事の目的や目標
- 仕事の進め方
- 作業スケジュール
- 勤務時間
- 休むタイミング
など、自分でコントロールできる範囲が広ければ広いほど、人生の幸福度が上がることも分かっています。
同じ仕事内容でも会社によって裁量は変わるため、他の会社はどうか?を調べてみるのもおすすめです。
第6位:周りのサポートがない
困ったときに誰も頼れない環境は悪いストレスしか生みません。
何でもすぐに聞くのは考えものですが、自分で調べても分からないことを誰かに聞ける環境の方が良いですよね。
2010年の研究では良い同僚や上司に恵まれない人は、そうでない人に比べて平均50%ほど早く死亡する傾向だったようです。
研究チームによると「サポートがない職場環境は運動不足や喫煙よりも悪影響が大きい」とのこと。
またGoogleの実証実験によると「最高のチームにもっとも重要なのは ”心理的安全性” 」なんだとか。
「心理的安全性」とは「自分がどんなにヒドいミスをしても周りに責められないと思える」環境の性質です。
たとえば「こんなことも知らないのか」と思われる気がして質問しづらい環境は「心理的安全性が低い」職場だと言えます。
さらに心理的安全性の高い環境はストレスが少ないどころかチャレンジもしやすいので、あなたのスキルアップや成果に繋がりやすくなります。
具体的には次のポイントに注意してみてください。
- 出世競争が激しすぎないか
- メンバーの成果に対するフィードバックが仕組み化しているか
(マネージャーの自主性に任されていないか) - 育児や出産休暇など社員をバックアップする会社の意思が具体化されているか
- 社内の交流を活性化する施策が行われているか
第7位:組織内に不公平が多い
誰でも不公平なことは嫌ですよね。
- 給与体系
- 人事評価の基準
- 上司の指示や意思決定
など、不公平にさらされるリスクはいつもそばに…。
現実的にはなかなか難しいものかもしれませんが、不公平な環境に慣れるとあなたの幸福度が急降下するのでぜひ注意を。
不明確もヤバい
さらに不公平なのかどうかさえ分からない「不明確」もさけるべき環境です。
評価基準などの仕組みだけでなく、仕事の「不明確」もあなたの幸せを破壊するので気を付けてください。
次にあてはまるようなら「自分で環境を変える」か「逃げる」ことをおすすめします。
- 会社が何を大事に動いているのか分からない(例:顧客第一)
- 自分の仕事が誰の役に立っているのか分からない
- 仕事に責任感をもてる部分が見つからない
- 上からの指示に一貫性がない
第8位:長時間通勤
長時間の通勤が好きな人はなかなかいないでしょう。
ただ、長時間通勤のストレスを甘くみている人も多いのでは?
長時間通勤のストレスは年収が◯◯%アップしないと釣り合わない
書籍「科学的な適職」によると、長時間かけて通勤している人は年収が 40% アップしないと割に合わないそうです…。
例えば年収400万で長時間通勤している人は、年収が560万にならないと通勤で受けたストレスを帳消しにできません。
通勤時間が長いほど太って◯◯しやすくなる?!
カリフォルニア大学が10万人を調査した研究によると、通勤時間が長い人ほど肥満が多く離婚率が高い傾向になったとのこと。
原因としては通勤時間が睡眠時間や運動時間を削ってしまい、健康やメンタル面に悪い影響を与えていると考えられます。
たしかに余裕を持った状態の方が人に優しくなれますもんね…。笑
まとめ:となりの芝生に移るのは意外とアリ?!
今回はあなたの幸せを破壊する職場の特徴ワースト8を紹介しました。
ランキング結果は次の通り。
- ワークライフバランスの崩壊
- 雇用が不安定
- 長時間労働
- シフト制の勤務体系
- 仕事に裁量がない
- 周りのサポートがない
- 組織内に不公平が多い
- 長時間通勤
上に行けば行くほど、多くなればなるほど、あなたの幸福度が下がることに…。
「どの職場も大なり小なり似たようなものでは?」
そう思った、そこのあなたこそ注意が必要です。
なぜなら本人の気付かぬうちにストレスは溜まり、あなたの健康を害すからです。
いますぐ職場を変えましょう!
と言いたいところですが、さすがに難しいですよね。
希望してもすぐに異動はできないし、自分に転職できるのかも不安…。
そんなあなたにお伝えしたいのは、まず転職サイトを見てみること。
人が不安を感じる99%の原因はよく知らないからです。
「自分のスキルや経験では転職なんてムリ!」そう思っていませんか?
実はそんなことありません。
同じ仕事内容なのに会社を変えるだけで職場環境が改善した人は、世の中にいくらでもいます。
なにを隠そう筆者もそのうちの1人です。笑
実際に転職するのはリスクゼロと言えませんが、求人を調べるのは無料だしリスクゼロですよね。
まずは、
- 今の自分が転職できそうな会社はあるのか?
- その会社に転職できた場合に職場環境が改善しそうか?
この2点をさくっと調べてみましょう。
リクナビNEXT、doda、
もう少し具体的に転職の進め方を知りたい人は「【保存版】3回の転職で分かった失敗しにくい転職のロードマップ」をご覧ください。
「理想のライフスタイルを起点に仕事を選ぶ」筆者のちょっと珍しい転職の進め方を紹介しています。
<プロフィール>
- キャリア10年以上のITコンサルタント
- 東証プライム企業やITベンチャー、総合系外資コンサルを経て2022年に独立
- 40代のセミリタイアに向かって「節税 × 投資」で資産作り中