どーも、2022年9月からマイクロ法人と個人事業主の二刀流生活をはじめたぱぱおです。
時間の流れは早いもので、あっという間に初の役員報酬を振り込むタイミングに。
なにやら役員報酬は色々引いた金額を振り込まないといけないらしく、自分で決めた金額をそのまま振り込んではダメとのこと…。
というわけで、今回は「いくら振り込めばいいのか?」実際の振込額(=手取り額)の計算方法をまとめておきます。
筆者と同じように「えっ、いくら振り込んだらいいの?」を知りたい方の参考になれば幸いです。
前提条件
今回は以下(筆者の場合)を前提に計算します。
- 会社の所在地は神奈川県
- 役員報酬額は45,800円
- 社会保険は協会けんぽ
- 37歳 ※介護保険の対象外
- 住民税は「普通徴収」※給与から差し引かない
住民税は会社員だと基本的に給与から引かれますが(=特別徴収)、例外としてマイクロ法人(社員が2名以下)の場合は自分で振込(=普通徴収)にできます。
マイクロ法人であれば、面倒な事務作業を減らすためにも「普通徴収」がおすすめですよ。
いざ計算!
振込額の計算式は次の通り。
振込額=役員報酬額 – 社会保険料(健康保険料 + 厚生年金保険料)- 源泉徴収税額
源泉徴収税額は役員報酬が88,000円以下であれば0円なので、今回は計算不要になります。
健康保険料
健康保険料、厚生年金保険料は協会けんぽのホームページで確認できます。
役員報酬が45,800円の場合は等級が1になるので、神奈川県の場合は健康保険料が2,856円(50銭以下は切り捨て)になります。
※都道府県によって金額が違うので、自分の会社があるエリアを参照しましょう
※保険料は定期的に改定されるので、常に最新情報を確認しましょう
※40歳以上65歳未満は介護保険料が加算されるので、おとなりの3,332円になります
厚生年金保険料
厚生年金は1番右の列で8,052円。
振込額は?!
これで振込額がわかりました。
振込額=45,800円(役員報酬額)- 2,856円(健康保険料) – 8,052円(厚生年金保険料)= 34,892円
最後は仕訳も忘れずに
参考に役員報酬を振り込んだ際の仕訳を記載します。
【借方】勘定科目 | 【借方】金額 | 【貸方】勘定科目 | 【貸方】金額 |
---|---|---|---|
役員報酬 | 45,800円 | 普通預金 | 34,892円 |
預り金 | 10,908円 |
ちなみに、筆者は会計ソフトを使って銀行口座を連携してるので、2段階で仕訳してます。(月末締め翌月XX日払いの場合)
【借方】勘定科目 | 【借方】金額 | 【貸方】勘定科目 | 【貸方】金額 |
---|---|---|---|
役員報酬 | 45,800円 | 未払金 | 34,892円 |
預り金 | 10,908円 |
【借方】勘定科目 | 【借方】金額 | 【貸方】勘定科目 | 【貸方】金額 |
---|---|---|---|
未払金 | 34,892円 | 普通預金 | 34,892円 |
なお、役員報酬は毎月きちんと振り込まないと経費(損金)として認められないのでご注意を。
それではまた!